9/2 始業式、スタサポ、幼馴染。

 延長した夏休みが明けてから、1日の自宅学習日を経て、久々の登校日を迎えた。早起きが苦手で、かつ昨晩の寒さでうまく寝付けなかったのだが、僕にしては早めに出発できた。8:15到着予定。

 駅のホームで、同級生5人と出会い、ご一緒させていただいた。キラキラした「華のJK」の模範解答のような彼女たちの中で、僕は今日も「お姉ちゃん、本当に高校生なの?」と皮肉を言った妹の姿を思い出す。あんなに遠くに感じていた高校生活も、気づけば1年の2学期に差し掛かっている。肌寒い空気を感じつつ、傘を打つ雨音が耳朶に響いた。

 朝学習で課題の残りを済ませ、迎える始業式。昨日も行われたはずのそれは、放送で校長先生が話をしただけのものに過ぎなかった。とは言えども、あの「校長先生の話」らしからぬ手短さ、そして、このコロナ禍で落ち込んだ気分を和らげてくれるような、ほんわかエピソードが2つも入ったその始業式は、それはそれでまた違った魅力があって、良いもののように思えた。(普段の始業式は、長ったらしくて眠くな………る人もいないこともないし、あの厳格な雰囲気に、スタートから少し気疲れしてしまうこともあるのだから、生徒目線で見れば、放送での始業式も悪くないと思う。)

 そして、満を持してスタディーサポートが襲来する。全国ではなく、主に校内で争うような学力チェックテストのようなものだが、やはり夏休みの勉強の偏りが身に染みた。

 理数科の学校に所属している身ではあるが、定期テストでは国語が高いという、捻くれ者ポジションに位置してきた…と思っていたのだが、それは所詮井の中の蛙に過ぎなかった。そして、英数はみんなできる。勉強という大きな壁。重い腰をそろそろ上げねばならない。

 普段より少し早めに下校し、最寄り駅からバスに乗った。依然として雨が続いていたため、少し混むかと思っていたが、全くそんなことはなかった。分散登校や短縮時程が響いたのだろうか。

 途中、訳あってそのバスは運行中止となり、次のバスを待って乗り換えた。まぁそんなこともあるか、10分くらいのズレなんて大差ない…と気楽に構えていた矢先、それは訪れる。

 バスの奥の方、片方が空いた2人席に、彼女は乗っていた。保育園から小学校まで同じだった、幼馴染だ。しかも、昨日誕生日の。思いがけぬサプライズ。10分のズレがもたらした小さな幸福。そこそこ近所に住んではいるが、学校の方面が違うため、実は会うとしたらバスの中くらいなのだ。

 ほんの少しであったが、楽しい時間を過ごせた。まだ雨は止んでいなかったが、これが物語だったらきっと青空がついてくる。

 と、実はこのことをどうしても書きたいがためにブログを開設したのだ。日記というのはどうも続かないが、今日のような嬉しいこととか、記憶に残したいことがあったら、ここに記していこうと思う。

 明日は、オンライン授業というものをやるらしい。サボりがでないといいけれど。